憎めない60年代B級ブリティッシュ・ビート・バンド、タリスメン(TALISMEN)
憎めないB級バンドといったところの
60年代ブリティッシュ・ビート・バンド、タリスメン(TALISMEN)。
初期のフーやキンクスをプロデュースしたシェル・タルミー絡みで、
《 Masters Of War / Casting My Spell 》のシングルを出したという事くらいしか、
このバンドを知らないけれど、
シェル・タルミーが手掛けたサウンドらしく、
モロに初期のフー、キンクス系のビート・サウンド。
そのフーやキンクスのカバー《 I Can't Explain 》や《 I Gotta Move 》、
そして《 Daddy Rolling Stone 》もやってたりと
なかなか根が素直そうなヤツラですな。
けっしてオリジナル以上の出来にはならないところが愛らしい。
《 I Gotta Move 》は意外やスローでへヴィーな仕上げ。
モヒトツだけど・・・
《 Mona 》とかやってるけどローリング・ストーンズ的な臭さがまったく無く、
むしろジョニー・キッド&ザ・パイレーツあたりのビートの影響を感じるな。
うれしい選曲の《 Casting My Spell 》とか《 Doctor Feelgood 》など、
チープだがキレのあるシャープなギターがカッコイー。
・・・が、さすがにB級らしく、ヴォーカルの声質もありクロさは皆無。
リズム隊もドラムがそこそこ奮闘するもベースが弱く
ちょいと音が軽いかな。
モッズ系の選曲カバーはなかなかセンスがよく、
シンプルに仕上げた《 The Monkey Time 》、《 I'll Be Doggone 》などは
いい感じでなかなかカッコイー。
ホンワカとはじまって、インスト部分でビートが炸裂する《 Forbidden Fruit 》が
意外性があり、やけに気合が入っててマルっす。
ホリーズもやってる《 What Kind Of Boy 》がガチャっガチャとしてて
一番個人的にお気に入り。
もちろんホリーズの方が上ですが。
で、結局のトコこのタリスメン(TALISMEN)はどーなの?というと
実力はさほど高く無さそうですが、
60年代ブリティッシュ・ビート好きなら
嫌いになれない音出すバンドってトコでしょう。
おいらが持ってるCDはPANTHERSという
やっぱビート系のサウンドのバンドと一緒に収録された
『 GOTTA MOVE 』というタイトルですが、
Amazonでも扱っていないのかな。
2009.02.21 | Comments(0) | Trackback(0) | 60'sブリティッシュ・ビート
