こんな編集盤があったのか!ザ・Okehセッションズ
まさに「編集盤があったのか!」という感じです。
リトル・リチャードのオーケー・セッションを集めた編集盤
『ザ・Okehセッションズ / リトル・リチャード』。
もちろんリトル・リチャードといえば、
ロックンロールの元祖中の元祖。
あの《 Tutti Frutti 》、《 Long Tall Sally 》のような絶叫ロックンロールが一般的。
ヒットをとばしていた50年代中頃のスペシャルティ時代が
もちろんリトル・リチャードの代表期と
するところに異論はありません。
しかし、一時的な引退後、
60年代に復活しレーベルを転々として
オーケーから1967年に出されたのが
『 THE EXPLOSIVE LITTLE RICHARD 』。
ここで紹介する編集盤『ザ・Okehセッションズ』は
そのアルバムからの全曲に加えて、
なんとアビー・ロード・スタジオで録音した3曲を含むうれしい内容。
アルバムの方は、ラリー・ウィリアムスによるプロデュースで、
サウンドはモロにモータウン+スタックス。
・・・というか、ほとんどの曲が
モータウン風かスタックス風といった感じ。
これにオーティス・レディングにも影響を与えた
元祖絶叫ヴォーカルを組み合わせ
さらに6曲目ではガッタガッタまで入って、
最高にカッコイー音が聴けるのだ。
ベリー・ゴーディ作の曲《 Money 》なんてやってたりもして、
エディ・ホランドが作曲に加わった9曲目は笑えるくらい
全盛期のモータウン・サウンド。
スペシャルティ時代のようなリトル・リチャードらしい圧倒的な個性には欠けるので、
ブリティッシュ・ビート・クラシックとしての
リトル・リチャードを聴くなら、もちろんバツ。
しかしモッドなR&Bソウル好きなら
腰にくるサウンドがムチャカッコイーこちらがオススメっす。
『ザ・Okehセッションズ / リトル・リチャード』
⇒ Amazonの詳細
8曲目のバラードも泣ける、くーっ!
ラスト4曲はアビー・ロード・スタジオで
ノーマン・ハリケーン・スミスによるプロデュースで1966年の録音。
T氏講座受講中アーティスト、ファッツ・ドミノのカバー《 Rose Mary 》もあり。
ラストの《 Hound Dog 》は全盛時を思わせる抜群の出来、砕けます!
2009.01.24 | Comments(2) | Trackback(0) | モッズおすすめR&B
