ブライアンの悲劇の始まり? THE ROLLING STONES NO.2
昨年末、久々まともに発売されたローリング・ストーンズのUK仕様セカンド・アルバムの紙ジャケ。
そのジャケットからも伝わるように自信満ち溢れるブライアン・ジョーンズとキース・リチャード二人のギターが絡み光りまくってます。
ある意味「ストーンズ=2台のギター」サウンドがここで確立した感じ。
プロデューサーであるアンドリュー・ルーグ・オールダムも体裁だけで、ここでの音楽的な主導権はブライアンがガッツリと掴んでいる様子。
9曲目「I Can't Be Satisfied」なんてスライドでブライアン一人が際立ってますがな。
この名演をUS仕様アルバムに収録しなかったのはアンドリューの仕返し?
しかもブライアン主導と思われるナンカー・フェルジ(Nanker Phelge)名義の曲が無くアンドリューのお財布はちゃんと握ってます的なキナ臭ささも漂う。
個人的贔屓目な観点ながらこのアルバム収録のジャガー/リチャード名義である3曲のオリジナルだってナンカー・フェルジじゃないの?的なセッションから展開されたようなブライアン色濃い曲調。
ますますあやしい。。。
しかしながら、サウンドを確立したという事は、ブライアンのバンド結成時の目標である「最高のR&B/ブルース・バンドを作る」が達成されたという事。
天才ゆえに早くもセカンドにて到達してしまったのはブライアンの悲劇の始まりかもしれない。
自らのポップ性をこのサウンドに融合させていったミック/キースとは対称的に、元々飽きっぽそうなブライアンの興味は段々とストーンズから離れていったのかなぁと。。。
THE ROLLING STONES NO.2 / THE ROLLING STONES
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2021.01.23 | Comments(0) | Trackback(0) | ブライアン・ジョーンズ絡み
