70年代ローリング・ストーンズ
70年代にビートルズはいなかった。
70年代のキンクスは当初ピンとこなかった。
70年代のフーのアルバムはほとんど聴き返すことがなかった。
おいらはビートルズから洋楽を聴きはじめて、後追いで大物バンドの
60年代、70年代・・・とアルバムを順に聴いていったけれど、
60年代のアルバム群の興奮とは逆に
70年代のアルバムは正直どれも好きになれなかった。
今でこそキンクスの《 MUSWELL HILLBILLIES 》は好きだったりするが
あのユルい感覚が最初はどうにもダメだった。
フーの《 WHO'S NEXT 》などは
大袈裟なサウンドが今でもピンとこない。
見た目に反してTレックスの方が
ロックンロールのマルダシでよっぽど好きだったな。
そして、ローリング・ストーンズの70年代のアルバムはイケた。
メインストリートのならず者はもちろん
このロックンロール・スキスキ宣言
『イッツ・オンリー・ロックン・ロール』も大好きな1枚。
今聴くとミック・テイラーのギターが古臭く感じるが、
なんでもない1曲目《 If You Can't Rock Me 》からしびれる。
細かいリズムのヒネリなどはサスガだが、
曲そのものはシンプルの3分46秒。
さらになんでもない7曲目《 Dance Little Sister 》、
こいつがいい。
ホーントになんてことない曲。
チャーリーのスネアとキースの5弦。
それにミック・ジャガーの声。
さらに個人的にいちばんのお気に入りは
なんといってもキース・リチャーズのバック・ヴォーカル。
思い出したように入ってくるこのキースのコーラス?が
実にカッコいい。
言うまでもなく今に残るこの3人のストーンの絡みが
ストーンズ・サウンドの基礎、
やっぱそこが実にタマランのである。
『イッツ・オンリー・ロックン・ロール / ザ・ローリング・ストーンズ』
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2009.09.07 | Comments(2) | Trackback(0) | 思い入れのあるアルバム
